北海道電力は、北海道や大阪などでLPガス販売を手掛けるエア・ウォーターと業務提携し、電気とLPガスのセット販売を開始することを発表しました。北海道電力自体がLPガスを販売するのではなく、あくまでもLPガス事業者と提携するという形です。条件を満たした顧客には同社のウェブサービス「ほくでんエネモール」で使うことができる「エネモポイント」または「WAONポイント」が進呈されます。
条件は、北海道電力と電気の供給契約を結び「ほくでんエネモール」に会員登録すること、そしてエア・ウォーターとLPガス供給契約を結ぶことです。ポイントは電気やガスの使用量にかかわらず毎月かならず30ポイント付与され、エネモポイントかWAONポイントを選ぶことができます。それ以外にもアンケートへの回答やコンテンツの閲覧などでポイントが付与され、得たポイントは提携先の様々なポイントと交換することが可能です。
2016年4月に電力が自由化され、2017年4月には都市ガスが自由化されました。そのため都市ガスと電気のセット販売は多くの会社が展開していますが、電気とLPガスのセットは現状ではあまり見られません。
LPガスは価格の上下が激しいため、エア・ウォーターが販売するLPガスの料金水準がある程度低く抑えられるようであれば、魅力を感じる顧客が出てくるでしょう。企業による価格差が激しいLPガス業界では、料金が重視される傾向にあります。ポイント付与でどこまで成果が上がるかによって、他社が追随するかが左右されるかもしれません。
