LPガスの卸供給などを行うENEOSグローブは、LPガスの2017年5月出荷分の卸価格を公開しました。
データによると、前月比で1kg当たりの価格でプロパンが6.6円安、ブタンが13.3円安となっています。

国内の卸価格の基準となる「サウジCP」もプロパン・ブタンとも昨年末の水準にまで値下がりしています。つまりLPガスの輸入価格が下落しています。

※サウジCPとは
CPは「コントラクト・プライス」の略。LPガスの最大輸出国であるサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ社が、輸入国(出荷先)の企業などと交わす契約価格のこと。
価格の決定は同社が一方的に行うものであり、基本的には交渉して決定するものではない。原油価格などを考慮した上で同社が決定していますが、細かい内容については公表されていない。

数年前までは強気の姿勢であった中東諸国ですが、シェールガス革命などにより世界のエネルギー市場の勢力図が変化しつつある近年では、柔軟な姿勢を見せつつあります。