ガスメーターなどの製造を手がける精密機器メーカーアズビル金門は、5月19日に豊島区の本社内で新商品の説明会を開きました。
発表されたのは、プロパンガス用の新型メーター「K-SMα」という商品です。

現在プロパンガスで使用されているガスメーターのうち、およそ25%が通信機能を備えています。通信機能があることで、事業者は各顧客のガス利用状況などを遠隔で把握することができます。今のところは4分の1程度の普及率ですが、今後普及率が高くなっていくものと予想されています。
その通信機能に関して、現状では企業によって異なる通信方式が採用されているため、各通信方式に対応しているモジュールと呼ばれるものを外付けする必要がありました。
今回の新製品は、そのモジュールをメーターの中に内蔵させることができるようになっていて、なおかつ複数の通信方式に対応させることに成功しています。この新型メーターを導入すれば、メーターの見た目が向上する上に、通信方式によって機器を取り付ける必要がなくなるというメリットがあります。

また、顧客にとってのメリットも併せ持っており、メーターの液晶画面に漢字表記を加えたことで、表記のバリエーションが増えてわかりやすくなっています。このことは災害など有事の際には、特に効果があると考えられます。

プロパンガス業界では、現在このような機器のハイテク化が進んでいます。近い将来、検針が無人化される、スマホで現在の料金がすぐわかるようになるなど、消費者にとってメリットとなるようなことが実現していくと予測されます。