中東産LPガスの日本向け長期契約価格(サウジCP)の1月分出荷価格は、プロパンが1トンあたり前月比60ドル下がり590ドル。ブタンも前月比45ドル上がり605ドルとなりました。
サウジCPは、日本国内で流通するプロパンガスの価格に大きく影響しています。昨年の4月をピークに値下がり基調にあり、ここ数か月は落ち着きを見せています。
ただ数年前の価格水準には戻っておらず、未だ高めの価格帯で推移を続けています。
今後なにか世界的に大きな事件が起こらない限り、サウジCPの価格は下がっていくと予想されます。
日本国内のプロパンガス小売事業者は、一昨年からのサウジCPの高騰により各家庭への販売価格も値上げせざるを得ない状況が続いています。
今後サウジCPの価格が下がっていくことになれば、一般の消費者への小売料金も下げられることになるでしょう。
※サウジCPとは、サウジアラビアの国営企業・サウジアラムコが公表している「輸出国に対する取引金額」です。サウジアラビアは、現状LPガスの最大輸出国であるため、このサウジCPは日本国内のLPガス小売価格に大きく影響しているのです。
サウジCPの価格が下落したということは、日本国内で流通するプロパンガスの仕入れ価格(中東産に限る)が安くなったということです。