経済産業省産業保安グループガス安全室は、2017年のLPガス事故発生状況をまとめました。
事故件数は前年より46件増えて185件。死亡者は2年連続で0人、負傷者は50人となり、液石法が施行された1947年以降最も少ない数字となりました。事故件数は増えたものの、死亡者、負傷者ともに最低水準という結果がでています。

内容別では、漏洩が106件、漏洩爆発・漏洩火災が76件、一酸化炭素中毒は3件となり、ガス事故のほとんどはガスの漏洩が原因という結果になっています。漏洩件数が増える一方で死者と負傷者が減ったという結果から、宅内のガス警報機の普及が堅調に進んでいて重大事故を防ぐ効果をもたらしていると推測されます。実際に一酸化炭素中毒の3件は、いずれも換気警報機やCO警報機が設置されていませんでした。

LPガスは汎用性の高さとともに、高い安全水準が大きな長所となっています。事故件数の185件を47都道府県で割ると、1都道府県あたりの事故件数はおよそ4件となり、ほとんど事故が起こっていないと見ることができるでしょう。さらに安全性を高めるため、ガス警報器を設置していないお宅では、設置されることをお勧めいたします。

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