中東産LPガスの日本向け長期契約価格(サウジCP)の12月分出荷価格は、プロパンが1トンあたり前月比40ドル上がり650ドル。ブタンも前月比40ドル上がり650ドルとなりました。
サウジCPは、2022年4月をピークに値下がりを続けていましたが、11月に6か月ぶりに値上がりしました。12月も2か月連続で値上がりした形です。グラフをご覧いただくとわかりますが、ピーク時の価格ほどではありませんが、やや価格を戻しています。
サウジCPの今後の見通しとしては、このままピーク時の価格に戻るとは考えられていません。現在の水準を維持または、今後下落していくことになるでしょう。
※サウジCPとは、サウジアラビアの国営企業・サウジアラムコが公表している「輸出国に対する取引金額」です。サウジアラビアは、現状LPガスの最大輸出国であるため、このサウジCPは日本国内のLPガス小売価格に大きく影響しているのです。
サウジCPの価格が上昇したということは、日本国内で流通するプロパンガスの仕入れ価格(中東産に限る)が高くなったということです。