中東産LPガスの日本向け長期契約価格(サウジCP)の3月分出荷価格は、プロパンが1トンあたり前月比70ドル下がり720ドル。ブタンは前月比50ドル下がり740ドルとなりました。
サウジCPは、日本国内で流通するプロパンガスの価格に大きく影響しています。昨年の4月をピークに値下がり基調にあり、ここ数か月は落ち着きを見せていましたが、2月の金額が急激に上昇しました。
3月の金額は、やや下落しましたが昨年末の水準には戻っていません。
日本国内のプロパンガス小売事業者は、一昨年からのサウジCPの高騰により各家庭への販売価格も値上げせざるを得ない状況が続いています。
今月出荷分のサウジCPは下落したものの、事業者がガス料金を値下げする水準には至っていません。
※サウジCPとは、サウジアラビアの国営企業・サウジアラムコが公表している「輸出国に対する取引金額」です。サウジアラビアは、現状LPガスの最大輸出国であるため、このサウジCPは日本国内のLPガス小売価格に大きく影響しているのです。
サウジCPの価格が下落したということは、日本国内で流通するプロパンガスの仕入れ価格(中東産に限る)が安くなったということです。
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