中東産LPガスの日本向け長期契約価格「CP」の12月分出荷価格は、プロパン・ブタンともに前月と同額になりました。プロパンは610ドル、ブタンは620のまま。(1トンあたりの価格)
北米産LPガス価格の指標となるMB(モントベルビュー)価格は、21ドル下落して334ドルとなっています。
CPやMBは、日本国内で流通するプロパンガスの価格に大きく影響しています。今年夏ごろには落ち着きを取り戻していたCP価格ですが、11月まで4か月連続で値上がりしています。
12月は前月と同額になりましたが、日本国内で流通するLPガス価格は今冬にかけて上昇するのではないかと推測されます。
12月、1月にかけてプロパンガス単価の値上げを実施するガス会社が増えると考えられます。
※CPとは、サウジアラビアの国営企業・サウジアラムコが公表している「輸出国に対する取引金額」です。サウジアラビアは、現状LPガスの最大輸出国であるため、CP価格は日本国内のLPガス小売価格に大きく影響しているのです。
CPの価格が上昇したということは、日本国内で流通するプロパンガスの仕入れ価格(中東産に限る)が高くなったということです。
MBとは、北米産のLPガス価格です。CPと同様に日本国内のLPガス料金を左右していますが、CPほどの影響力はありません。