福井市ガス事業譲渡先選定委員会は11月1日、関西電力を代表として北陸電力、敦賀ガスで構成されるグループを最優秀提案者に選定しました。結果は福井市長に答申され、都市ガス事業譲渡先の優先交渉権者が関西電力グループになることが決定されました。譲渡時期は2020年4月の予定。
福井市では、今年5月より都市ガス事業の譲渡先募集が開始され、これまで3者からの提出があり審査を行っていました。なお、最優秀提案者の次点となる優秀提案者は、LPガス大手の伊丹産業が選定されています。
万が一関西電力グループとの交渉が不調に終わった場合、伊丹産業が交渉権を得ることになります。
譲渡希望価格は、関電グループが67億円に対し、伊丹産業は71億5千万円。価格では伊丹産業が上回りましたが、審査の結果関西電力が選定されています。
福井市の顧客数(取付済みメーター数)は、2017年度末時点で2万2909件。ガス販売量は1787万9381立方メートルとなっています。
2017年4月に都市ガス事業が全面的に自由化されて以降、公営ガス事業の民営化が加速しています。