プロパンガスの卸売や販売などを手掛けるエネルギー商社の伊藤忠エネクスの2017年3月期の連結決算情報が公開されました。
売上高は前期比4%減の1兆289億円と減収になっていますが、純利益は39.3%増の104億円となり過去最高益を更新しています。
ガス事業などを担当する「ホームライフ部門」では2016年から家庭向けの電力販売をはじめており、プロパンガスとのセット売りが好調で3万2000件の顧客を新たに獲得しています。
同社では、法人向けのプロパンガス卸し事業と同時に、各戸への小売り事業を展開しています。好調なプロパンガス小売部門では、18年度に顧客数を2万件増やし、計40万件の目標を立てています。また、アジア市場への展開を同時に進めており、2016年5月にはフィリピンでプロパンガス販売を開始するなど、主力であるプロパンガス事業の基盤強化に向けて動いています。
同じくプロパンガスを扱うTOKAIや岩谷産業なども最高益を更新して決算を終えていて、エネルギー関連は好調な企業が多いようです。
しかし、プロパンガスの輸入価格は下落傾向が長く続いているため、売上高は減っている企業が多く、消費者への小売価格も下がる傾向にあります。この時期にガス料金が値上げされているお宅がありましたらご注意ください。