伊藤忠エネクスの2023年3月期第2四半期連結決算は、

  • 売上高:前年同期比25.5%増の4995億2200万円
  • 営業利益:同18.5%増の108億3000万円
  • 純利益:同25.5%増の69億3900万円

となりました。

第2四半期としては、純利益が過去最高という結果になっています。

電力・ユーティリティ部門は、資源価格高騰の影響から苦戦しましたが、カーライフ部門の自動車販売が堅調、産業ビジネス部門でも重油販売が好調だったことなどから増益となりました。

ホームライフ部門は、

  • 産業用ガス:2%増の3万4千トン
  • LPガス販売量:2%減の19万5千トン

となりました。

グループ会社がトレーディングなどで海外からの安価なLPガスを調達できたことや、安い時期に購入したLPガスの在庫を有効に活用できたことで、純利益が2億円増の8億円となっています。

カーライフ部門では、自動車販売台数が半導体不足により減少しましたが、新車・中古車ともに1台あたりの販売単価が上がり収益率が向上したことで、純利益が8億円増の24億円となっています。

産業ビジネス部門は、日本に寄港する外航船向けの重油販売が堅調に推移し、18億円増の33億円と好調です。

電力・ユーティリティ部門は、電力小売り事業で高圧販売が不調だった一方、利幅の厚い低圧販売が個人・法人向けともに新規契約を獲得しました。

ただ、グループ会社で保有する発電所は、約6割が石炭火力であり、石炭など資源価格の高騰による調達価格の上昇の影響を大きく受ける形で、純利益が14億円減の3億円となりました。

通期業績は、

  • 売上高:前期比6.8%増の1兆円
  • 営業利益:7.3%減の194億円
  • 純利益:1.5%減の130億円

と予想されています。

今期は、コロナウィルスの影響が落ち着いてきたことがあり、昨年の巣ごもり需要からの反動でLPガスの販売量が減少すると見込んでいます。

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