長崎県、熊本県で都市ガス事業を展開する九州ガスは10月1日、グループ会社でLPガス事業を手がける九州ガスエネルギーと経営統合しました。
九州ガスグループは、2014年に九州ガスホールディングスを設立し、傘下に九州ガス・九州ガスエネルギー・九州テクノなどを置く体制としていました。2017年4月の都市ガス小売り全面自由化を受け、都市ガス・LPガスを手がける両社を統合し業務効率化につなげる狙い。統合により管理部門に要する人員を整理し、営業部門の人員を強化することによって顧客獲得の強化にもつなげていく方針です。
統合前の九州ガスは、都市ガス需要家数が4万4000件、LPガスは1000件。九州ガスエネルギーのLPガス需要家数は6000件という状況でした。
2016年4月には電力、2017年4月には都市ガスと、エネルギーサービスが連年で自由化されたことにより、エネルギー業界は全般的に活性化し始めています。今までは競争が避けられる傾向にあったLPガス業界でも、企業間の争いが始まりつつあり、事業者側としてはより良いサービス展開を求められています。今回の経営統合は、そのような消費者のニーズに応えるべく、経営を合理化した動きだといえるでしょう。