全国LPガス協会は、2017年9月1日から11月30日までの3ヵ月間で「給湯器ワンランクアップキャンペーン」を行うことを発表しました。
このキャンペーンはLPガスの需要を促進するための活動の一環で、販売店やメーカーなどと協力してエコジョーズの普及率を上げることが直接的な狙いです。
具体的には風呂釜で灯油を使用しているお宅や、電力を利用した温水器を使用しているお宅などに対して、LPガスを利用したエコジョーズを勧めることになります。また給湯器単体での設置の他にも、浴室の暖房や乾燥機能などが付随した複合機へのランクアップも同時に勧めます。
促進活動に際して、対象製品を購入した方には5000円分の三越カタログギフトを抽選で1000人に贈呈するなどのキャンペーンを打ち出しています。
応募の締め切りは2017年12月20日で、来年の2月頃に商品を発送する予定です。
詳しくは、同協会が作成しているチラシをご覧ください。
http://www.japanlpg.or.jp/Campaign_Flier_HP_Link.pdf
近年では、都市ガスが普及率を急激に向上しており、LPガスの需要家数を上回る状態となっています。LPガス業界では、このような状態を打破すべく今回のようなキャンペーンを継続的に実施しています。
省エネやエコに優れた機能を備えるエコジョーズを促進することは有効であり、一部の顧客にとっては魅力に感じるでしょう。また給湯器には寿命があるため、最新型に切り替えることによって、安全性や利便性という意味でも大きく向上することになります。
しかし、LPガス業界が抱える本質的な問題は、そもそもの料金体質などの悪習慣にあると考えます。料金の透明化など、消費者が最も必要としている部分の改善に業界全体が取り組むことによって、消費者の「LPガス離れ」は防ぐことができるのではないでしょうか。
このようなキャンペーンと同時に、料金体質の改善に関しても勧めていくことを期待しましょう。