ニチガスは11月12日、2019年4月から9月の決算説明会を開催しました。
まず売上高が前年の同期と比べて74億円増の593億円、営業利益は19億円増の32億円となっています。
顧客数に関して、今期の最優先課題としているLPガスが9月末時点で87万1000件、この数字は4月からの純増数で見ると1万9000件増となっています。半年間で1.9万人顧客が増えているということで、顧客基盤が順調に拡大していると言えるでしょう。
これを受けて同社は、年間のLPガス顧客純増数目標を3万件から3万5000件に上方修正しています。
一方で東京ガスエリアなどに参入しているガス小売事業(新都市ガス)については、9月末時点の顧客数が26万6000件、4~9月の純増数としては前年同期比でほぼ半減となる3万3500件。これを受け、年間の顧客純増数目標を15万件から7万5000件に下方修正しています。
ニチガスは今期途中から新都市ガス事業について、純粋に顧客数を増やすという方針から、比較的転居が少なくガスの使用量が大きい持ち家物件やファミリー世帯に絞って獲得するように方針転換しています。このため新都市ガスに関しては、顧客数としては増えているものの、目標の数字としては大幅な下方修正となりました。
今年に入ってから本格的に活動を開始している電気事業に関しては、9月末時点での顧客数が5万7000件。顧客純増数は4万1000件となっており、年間目標の10万件へ向けてやや遅れている状況です。
ニチガスは今期も従来通り活発な営業活動を行っています。
また2018年に清水デポステーションや焼津営業所を開設するなど、静岡県の中部に進出しており、LPガスや電気の顧客数が順調に伸びている状況。今後さらに静岡県西部や愛知県に進出する動きもあり、当面は顧客数が右肩上がりになるでしょう。
ニチガス顧客数の推移
https://www.nichigas.co.jp/ir/financial/customer/