ニチガスは、5月31日経済産業省と東京証券取引所が共催する「攻めのIT経営銘柄2018」に3年連続で選定されたと発表しました。
同社の業務システムである「雲の宇宙船」のアップデートなどの取り組みが評価された形です。現状ではニチガスの主軸事業であるLPガス事業内でのシステムとなっていますが、都市ガス事業にも運用を開始しているほか、システムを機能ごとに外販する取り組みも行われています。
実際にニチガスが運用する雲の宇宙船は、これまでアナログ志向の強かったLPガス業界において、ボンベ配送や充填作業、各種コールセンターの運用などの効率化を実現する画期的なものとなっています。現在は電力事業への適用のほか、人工知能の導入など様々な取り組みが進められています。
この他、東京電力エナジーパートナーと折半出身する東京エナジーアライアンスは、新都市ガス事業において、多くの企業の参入を手助けするという意味で意義深いものであると言えるでしょう。
過激な営業や値上げ行為などでも知られるニチガスですが、このような企業としての取り組みは評価されるべきだと考えられます。
「攻めのIT経営銘柄」は2015年から選定されているもので、今回は491社がエントリーされ、そのうち32社が選ばれています。エネルギー関連企業としては、ニチガスのほか関西電力が初めて選定されています。
ニチガスホームページ
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=announcement&sid=42313&code=8174