情報通信技術関連サイト「ITpro」主催のセミナー「経営者・リーダーのためのIoT×DATA活用実践フォーラム」が東京都港区で10月26日に開催されました。
IoTとは、モノのインターネットとも呼ばれる次世代構想で、「あらゆるモノをインターネットに接続する」というコンセプトを指します。
このセミナーのなかで、すでにIoTを業務で活用しているヤンマーなどの企業が事例を発表、都市ガス大手の大阪ガスもIoT活用による実績を紹介しています。

大阪ガスは「ガス機器のIoT化とビッグデータ解析について」と題し、エネファームやエコジョーズのIoT化と、そこからのデータ収集・解析の取り組みを紹介しました。

同社では、すでに2016年4月販売分からのエネファームをIoT化、つまりインターネットに接続し、正常に発電されているかを常時確認するサービスを提供しています。エネファームをインターネットに接続することにより、故障時には訪問前から要因をある程度絞り込むことが可能。これにより、メンテナンス担当者の現場での平均作業時間がおよそ1時間短縮されたほか、再訪問率を半減させることに成功しています。
また、訪問せずに問題を解決できた事例も3割増えるなど、IoTの導入による成果が紹介されました。
エネファームのインターネット接続数は、累計で1万4千件を突破、直近1ヶ月のエネファーム設置台数のインターネット接続率は80%となっており、これからのエネファームはインターネットに接続するのが当たり前ということになっていくでしょう。

一方でエコジョーズのIoT化によって、同居する家族の浴室への入退室や、浴槽への入退、入浴時間などをスマホで確認できる機能などが紹介されています。高齢者による入浴中の事故は増加している状況で、事故を未然に防ぐ機能としてこのような機能も普及が進んでいくものと見られます。

また、エネファームやエコジョーズのIoT化は、都市ガス・プロパンガス対応機を問わず普及しているので、全国的にガス機器のIoT化が加速するものと見られます。

ここから更に、ガス会社が受け取る膨大なデータの活用やガスメーターとの連携、また他の家電製品との連携なども、今後進められていくでしょう。5年後、10年後には自宅を取り巻く環境は、今よりもさらに進化していくと考えられます。

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