パナソニックとヤンマーESが分散型エネルギー事業で協業
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パナソニック空質空調社とヤンマーエネルギーシステム(ヤンマーES)は12月1日、分散型エネルギー事業の販売・開発で協業すると発表しました。

パナソニックの廃熱利用型吸収式冷凍機と、ヤンマーESのマイクロコージェネレーションシステムを両者がそれぞれセットで販売するほか、相互保守サービスを行います。さらにコージェネの廃熱を有効活用する業界初の専用コントローラーを共同開発します。

2023年1月からシステム提案を開始、4月から専用コントローラーの受注開始の予定。パナソニックとヤンマー両社による協業は初めてです。

パナソニック空質空調社は今年7月、自社の廃熱利用型吸収式冷凍機と他社製ガスコージェネを組み合わせて販売する新事業「パナソニックRe廃熱」を展開すると発表していました。ヤンマーESに協業を提案し、両社の強みを生かせることを確認して合意に至った形です。

吸収式冷凍機は、水が蒸発する際に熱を奪う性質を利用して作る冷水を使い、冷房を行う空調システムです。

冷水を作る工程で都市ガスの燃焼熱やガスコージェネの廃熱などを利用します。消費電力が小さく、昨今の電力不足を背景に電力負荷平準化や電力ピークカットに貢献する機器として注目を集めています。

パナソニック空質空調社は、ヤンマーESと組むことで、コージェネの廃熱を吸収式冷凍機に活用して高いエネルギー効率を実現するほか、コージェネによる電気も提供できるようになります。

ヤンマーESとしては、吸収式冷凍機とのセット提案により、廃熱の用途を確保可能。熱需要がないためにコージェネを導入しにくかった施設にも提案がしやすくなるという利点があります。

両社がターゲットにするのは、病院・工場・オフィスビル・学校などの中規模施設や公共施設となります。10年間で機器・施工費を含め、累計1200億円規模の売上高を目指します。

この事業は、当然ながらカーボンニュートラルを目指す活動の一環にもなっています。

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