サウジCP 9月も値上がり

中東アジア産LPガスの日本向け出荷価格の目安となる、サウジCPの9月出荷価格は、プロパンが1トンあたり480ドル(前月から60ドル値上がり)、ブタンは500ドル(前月から40ドル値上がり)と、2カ月連続で大きく値上がりしています。

この上昇の背景には、中東積みLPGスポット価格が値上がりしていることがあります。この時期は冬に向けてスポット価格が値上がりする時期で、サウジCPも連動して値上がりを見せていると考えられるでしょう。
また、8月末にアメリカ南部を襲った大型ハリケーン「ハービー」の影響も考えられます。いわばライバル関係にある、アメリカからの石油やLPGの出荷に当面の間支障がでることが見込まれることも、市場の心理に影響しているものと推測されています。

専門家の分析では、サウジCPに関しては、これまでアメリカ産のLPG出荷価格を意識しているような動きを見せていました。しかし、輸入国のアメリカからの調達量がほぼ上限に達したと見られることから、今後のサウジCPはアメリカを意識することなく、自由な動きを見せる可能性があるとのこと。今冬にかけて、更に値上がりする可能性もあるようです。

日本のLPガス消費者にも大いに関係することで、サウジCPが値上がることにより、家庭用のガス料金も上がる可能性があるでしょう。

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