東京ガスリキッドホールディングス、アズビル金門、ライナロジクスの3社は、人工知能(AI)を活用した「LPガス容器配送計画最適化システム」を開発し、4月からLPガス事業者への販売を開始すると発表しました。

東京ガスリキッドとアズビル金門は、昨年よりLPガス容器(ボンベ)の配送業務効率化を目的とした実証事業を実施しており、実証に基づく配送計画などをライナロジクスのシステム「LYNA CLOUD」に実装し、配送計画システムを開発。

従来LPガスのボンベ配送は、配送員の感覚に任せられている状況で、必ずしも最適なルートや方法で行われているとは言えない状況でした。また、ガス切れを防ぐためボンベに多量のガスが残っている場合でも交換を実施していました。
このシステムを使用することにより、配送日や配送ルートなどの計画をAIが選定し携帯端末などに表示、業務の大幅な効率化を見込むことができます。
またIoTによる遠隔検針と連携することにより、ボンベ内のガス残量を毎日把握することが可能で、不必要なボンベ交換を防ぐことができます。

ガス事業の配送員や検針員などは慢性的に人手不足である上、高齢化が深刻化しています。また他業種と比べ旧体質が残る企業も多く、AI化などの効率化が遅れている状況。
このような配送業務の効率化によりコスト削減を見込むことができる上、配送員の負担を軽減することが可能になっています。

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