東京ガス山梨は、南アルプス市におよそ7キロメートルの中厚導管を敷設しました。
今まで、東京ガスによりLNG(液化天然ガス)が供給されていた同市内の半導体製造工場に都市ガスの供給を行います。
これまで供給されていたLNGの大部分を都市ガスに変更する予定。年間販売量は、1200万立方メートルを見込んでいます。
東京ガス山梨は、東京ガスのグループ会社で甲府市に本社を構えています。
都市ガスとLPガス双方を供給しており、都市ガスは
- 甲府市
- 中央市
- 甲斐市
- 昭和町
を供給エリアとしています。
LPガスは、山梨県全域をカバーしています。
南アルプス市では、他社も含めて現在まで都市ガスは供給されておらず、同市に導管が敷設されるのは初めてとなります。
導管工事は、2021年7月に着工、2022年10月4日に竣工しました。
これまで同工場では、東京ガスのLNGローリーにより、LNGが供給されていましたが、今後はこの大部分を都市ガスに変更する予定。
つまり、今まで大型ローリー車により液化された天然ガス(LNG)が運搬されていたのですが、気体の天然ガス(都市ガス)を導管から供給することになります。
これにより供給の安定性が向上することになるのです。
また都市ガスは、他の化石燃料よりも燃焼時の二酸化炭素の排出量が少ないという特徴があります。加えて運搬の必要性がないため、環境にやさしいエネルギーということができるのです。
今後は、南アルプス市の他の企業にも供給する予定。
「都市ガスが利用できる」という強みを生かし、同市の企業誘致にも貢献することが期待されています。
将来的には、南アルプス市の一般家庭にも都市ガスが供給される可能性があるでしょう。