12月のLPガス国内卸価格は、各社先月に引き続き、前月よりも値上げを行っています。プロパンは、値上がり額は鈍化しているものの、高値での卸しが続いています。
一方でブタンに関しては、ジャパンガスエナジー以外の3社は、前月よりもわずかに低い金額で卸しています。
これは、輸入価格の指標となるサウジCPが、プロパンは値上がりし、ブタンは値下がりしたことを受けたものです。
ブタンはやや値下げされていますが、全体的には高値が続いている状況で、プロパンガスの家庭用料金も「自然に値下がりする状況」ではありません。むしろ1月から値上げを行う事業者も現れる可能性があります。
これから冬本番を迎え、ガスの使用量が増えるお宅が多いでしょう。ガス代を安く抑えたいという方は、「契約中のガス会社と交渉を行う」または、「ガス会社の切り替えを行う」どちらかの方法となります。
卸価格が上昇している以上、ガス会社の方から自発的に値下げすることはないでしょう。
また、引き続き値上げを行っていない事業者もありますので、ガス会社の切り替えを検討されている方は、ご相談ください。
以下、ENEOSグローブ・ジクシス・ジャパンガスエナジー・アストモスエネルギーの元売大手4社の卸価格です。金額は前月比の額ですので、お間違いの無いようご注意ください。